周防大島おかだ歯科医院院長のブログ

今までたどった道を振り返ってみます。公開していますが、基本自分のために書いています。

口腔がん

 先日2年前に私が歯肉のがんを見つけ、口腔外科へ紹介した患者さんが再来院された。

最近の検査で数値等全く問題ないそうで、ご健康そうで良かった。

 開業して28年になるが、私ががんを見つけた患者さんは境界型も含め覚えているだけで7名になる。個人歯科医院では多いのではないかと思う。

良性のものは数えきれない。

 開業した頃は、見つけても手遅れなことが多かったが、最近は助かるケースばかりである。医療技術の進歩は目覚ましく、がんは今や治る病気になっていると感じる。

私の経験から感じるのは、そこにがんができた理由がわからない事が多いということ。

 義歯でしょっちゅう舌を噛んでいて発症したケースがあったが、それ以外は清掃状態が悪いわけでも、歯が尖っているわけでもなかった。

 この事をある口腔外科の先生に聞くと、同感されていた。

 口の中に何か異変を感じたら、ためらっていないで早く受診した方が良いです。

 話は変わりますが、口内炎にレーザーを当てる行為は、病態がわかりにくくなり、発見が遅れるので、やめた方が良いと思います。口内炎は、初期のがんとの鑑別が困難だからです。塗り薬、貼り薬、または何もせず様子をみて、10日も同じ所が治らなければ受診しましょう。

 

ピッキングニュアンス

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ソロ部分

 私達が中高生の頃、音楽の流行はフォークからロック移行期だった。かなりの率で男子の部屋にはギターがあったと思う。

長い間やめていたが、イーグルスが再結成し全国ツアーをした時、また弾き始めた。

 自分には音楽センス、素養が血筋的にもないのがわかっているが、どうしてもやめきれないタバコのように、時々ギターに手を伸ばしてしまう。

 で、ソロのコピーをやろうとするのだが、かっこいい!素敵!と思う部分のニュアンスが出ず、放る。

 しかし書店で楽譜を買って、また弾く、の繰り返し。

 上のマークの部分がそう。ネットで調べると、いるいる、同じようにここが良いというヤツが何人も。しかも丁寧に弾き方を教えてくれている。ありがたい、ホントに助かる。

 というわけで今日もここを練習してる。こんな事やってもなんにもならずバカみたいだが。

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レスポール1959エイジドリイッシュー

 

スキー板

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スキー板

小学校入学前後の頃鳥取の境港にいた。雪が積もり休校という日もあるほど積雪があり、放課後は空き地の小山でジャンプ大会をしたものだ。小学校2年の末には島に引っ越したので、スキーはそれ以来しなかったが、大学の時再開した。右は家にある板。

スキー板にも色々性格がある。

一番左は筋力のない人にも優しいがスピードは危なくて出せない軽自動車のような板。

左から2,3番目は欠点のないオールマイティな一日中付けていられる板、国産エコカー。次は雪を噛んだら離さないレーシングカー。思った通りに軌跡を描くが、いいかげんな走りはできず疲れる、ポルシェのよう。一番右は高速安定性が高く、飛ばせば飛ばすほど板が喜ぶ。普通のウェアーが邪魔になる速度で競う、十分な体重と筋力が必要な新幹線。

二人の子供がスキー部だったので得た知識。

鳥取の頃はストックは柄は竹、ストックの先の輪っかは籐細工、スキー本体は木で、ストーブで灰色のワックスを溶かして滑走面に塗り付けていた。ブーツじゃなくてビニール長靴、ビンディングはつま先の方からアキレス腱のまわりにスプリングを渡した簡単なものだった。

島に来てからは、竹を焼いて屈曲させた自作スキーでお宮の裏山の斜面をひでっくんやあきら君と滑り落ちた記憶がある。やってる事は貧相かもしれないけど、ものすごく楽しかったんだな、きっと。

マイケルジャクソンが巨万の富を得ても手に入らなかったもの、自分は得ているんだ。

 

下宿

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下宿

数年前大学サッカー部の同窓会の際、住んでた所に行ってみると、なんと下宿が残っていた。玄関には裸電球が揺れ、当時から幽霊屋敷と言われていた。あまりに陰鬱なので部屋に真っ赤なカーペットを敷いたが、血の海のようで逆効果だったかもしれない。

 

右の小屋は風呂。奥が大家さんの家。1万2千円の家賃が滞ると、おかずを持ってきてくれた。

大学1年の時、彼女を連れ込んでいたら、彼女の父親と兄貴と伯母さんがやってきて中央に見える玄関のドアをガチャガチャと開けようとして、死ぬほどビビったことがある。その時私達が中でどんな状態だったかはここでは言わないが、私達は今でも幸せに暮らしている。

 

草刈り

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チェーンソーと草刈り機

歯科医院経営に欠かせない物がこのチェーンソーと草刈り機だ。これらの扱いもなかなか深いものがあって面白い。部品の交換など、機械をいじるのは楽しい。ただ、油断すると指が飛ぶので気をつけなければならない。子供の頃、急斜面で杉の木の伐採をしていて枝打ち用の鎌を持ったまま転んで指を怪我して病院に行ったことがある。今もそのあたりは麻痺している。

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名古屋城

 少し前、弟が単身赴任する名古屋に遊びに行く。調子が悪いというのに結局自分が行きたい所に連れ回した。これは小さい頃からそうだ。5歳上で態度も容姿もイカツイ私は弟の意見など聞いてはいなかった。いわんや、10歳下の妹など、、

 彼らは運が悪かったと諦めるしかなかった。

 重すぎる兄がいた彼らには、代わりに良い容姿と愛される性格が備わった。

弟はルックスが良いので、私よりたくさん服を買ってもらっていた。私はそこに嫉妬はなかったと思うが、自分で二人子育てをした後思うには、長男の私には暴力も含め吉田松陰の叔父ばりの教育をして、次男は放任。それはないだろー。

 生まれ変われるなら次は暴力のない家庭で育ちたいな。

 

歯科大サッカー部

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サッカー部

歯科大学時代の遠い記憶。当時27校で競い、たまたま粒ぞろいの我がチームが優勝。

たまたまその時のキャプテン。授業中はスタメンのポジションばかり考えていた。

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サッカー部2

 当時はキャプテンが辛くて辛くて。こんな経験ができたなんて本当に幸せな事、と何十年もたった今やっと思える。

 従軍経験がある先生が私に、『ワシには青春はなかった。アンタはええな。』と言われたことがある。だんだん先生の言葉の重さがわかってくる。先生には私が良い時代に上手く生きてるラッキーな奴に見えたのでしょう。