周防大島おかだ歯科医院院長のブログ

今までたどった道を振り返ってみます。公開していますが、基本自分のために書いています。

口腔がん

 先日2年前に私が歯肉のがんを見つけ、口腔外科へ紹介した患者さんが再来院された。

最近の検査で数値等全く問題ないそうで、ご健康そうで良かった。

 開業して28年になるが、私ががんを見つけた患者さんは境界型も含め覚えているだけで7名になる。個人歯科医院では多いのではないかと思う。

良性のものは数えきれない。

 開業した頃は、見つけても手遅れなことが多かったが、最近は助かるケースばかりである。医療技術の進歩は目覚ましく、がんは今や治る病気になっていると感じる。

私の経験から感じるのは、そこにがんができた理由がわからない事が多いということ。

 義歯でしょっちゅう舌を噛んでいて発症したケースがあったが、それ以外は清掃状態が悪いわけでも、歯が尖っているわけでもなかった。

 この事をある口腔外科の先生に聞くと、同感されていた。

 口の中に何か異変を感じたら、ためらっていないで早く受診した方が良いです。

 話は変わりますが、口内炎にレーザーを当てる行為は、病態がわかりにくくなり、発見が遅れるので、やめた方が良いと思います。口内炎は、初期のがんとの鑑別が困難だからです。塗り薬、貼り薬、または何もせず様子をみて、10日も同じ所が治らなければ受診しましょう。