周防大島おかだ歯科医院院長のブログ

今までたどった道を振り返ってみます。公開していますが、基本自分のために書いています。

赤いカーペット

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下宿内観

 先日お話しした幽霊屋敷の続編です。お話ししたように6畳一間に真っ赤なカーペットです。貧しい食生活がわかります。

 これは前にお話しした当時国東に住む幼馴染のいとこが、遊びにやってきて盗撮したものです。

 六畳一間の貧乏長屋で、白壁と柱の間から隣の明かりが漏れ、布団の中にいながら、明日の時間割を隣の同級生に確認することができました。ボチボチ学生もワンルームマンションに住み、DCブランドやメンズファッション誌が注目され初めていた時代です。

 公立だけど歯科大なので、親の平均所得レベルが高く、新車とともに入学してくる者もいる。ガソリンも飲み代も無制限に親のツケという者もいました。

 皆が持ってる電話もないし、クラブに入っているから孤独を感じることはなかったけれど、古い木造の家にいるのは物寂しいものでした。

 雨の日に一人、木枠の窓を開け、揺れる楓の葉っぱを見ていたことがあります。

 吉田拓郎の『元気です』を聴くと当時が甦ります。