周防大島おかだ歯科医院院長のブログ

今までたどった道を振り返ってみます。公開していますが、基本自分のために書いています。

デンタルショー

デンタルショー

博多のデンタルショーに行ってきました。

マウスピース矯正、口腔内スキャナー、インプラントについてメモします。

 

 

  今流行りのマウスピース矯正

 矯正の最終的な仕上がりの患者さんの満足度が問題で、元々全ての方が百%の満足が得られるものではないのに、もっと不満が残る方の率が上がる気がします。

 少し歯を動かしたことがあるので、歯体移動の難しさや、大臼歯の遠心移動がほぼ無理なことがわかるので、それをマウスピースでできると言っているのがなんとも、、、

22時間入れっぱなしのマウスピースを介した噛み合わせと、外した終了した噛み合わせの差をどう考えるのだろう?

高校の検診で顎関節の不調を訴える学生が複数いたのも気になります。対応は不十分だし。

 患者さんも術者も敷居が下がっていて、矯正の知識が乏しい歯科医でも始められます。

セファロ分析ができない歯科医がどんどんやるのってどうなんだろうと思います。

 術前術後の歯列画像以上に、術前術後の側貌画像、セファロ分析の結果が矯正歯科医の一番腕の見せ所だと思います。

 探すと関東に一つ非常に沢山の側貌の改善を紹介している医院がありました。

名医なんだろうなと思います。

 

 

  口腔内スキャナー(従来の粘土のような歯型取りに変わるもの)

 今回口腔内スキャナーの進歩には驚きました。応用範囲がさほど広いわけではなく、

完成品の適合となると話を聞くだけではわかりませんが、将来印象材にとって代わるものでしょう。

 STLファイル または objファイルで クラウド転送できるそうです。

 これらのファイルなら、送る前にこっちでblenderで開いて印象採得の欠陥を修正したり、ラボの削り出し前にファイルを見させてもらって、こっちでスカルプトし直したりできそう。

 objファイルで色調まで相互で検討しあえたら楽しそうです。

 採得した画像のポリゴンメッシュを見てみたいですね。想像したよりも物凄くハイポリゴンだったら欲しくなるかも。

 ブリッジは特に犬歯あたりの歯列弓のカーブがきつい所に歪みが出てくると聞きました。ということは、歯列弓のテンプレートがあり、それに沿って並べてゆくのかな?

 であれば複数歯はこの採得方法では精密なものは無理ということになります。

 複数歯であれば根本的に違うスキャン方法を開発する必要があります。

術者の手の揺れも少ないであろう奥歯の2歯までくらいが適応なのでしょう。

 今後どんどん進化してゆくでしょう。営業の方はとても親切でした。

 

  インプラント

 インプラントは、材料が高騰してしまい患者さんに金額を提示しずらくなって身内にしかやらなくなってしまったのですが、安い材料というのもまたなんとなく不安です。

一生体の一部になって欲しいのに不安なままやりたくない。でも歴史のあるメーカーはこんな心理を利用して吊りあげているように思う。

 

 安くてもスクリュー部の構造はとても良いと私は思うし、骨の硬さを三段階に分けて形状やサイズを変えるコンセプトはよく考えられていて共感できます。

 手抜きのない滅菌工程としっかりとしたSLA形態が確認できたら問題はないと思います。

もう少し調べます。