機内や空港の暇つぶしのために古本を買いだめている。
物語というものは一般人に分かりやすくて面白くなければならないから、シンプルな勧善懲悪的な雰囲気で書かねばならない。これが司馬史観というのか、この本では上巻だけ読んだ限り、項羽と劉邦上げの始皇帝下げのようだ。キングダムという漫画?では始皇帝はヒーローらしい。最近のNHK現地取材番組でも儒学者を何百人も生き埋めにしたというエピソードさえ疑わしいという。
エンターテイメントなら『どっちが良い人か?』という楽しみ方で良いと思うが、例えば政治に関しては『どっちが良い政治家か?人柄がよさそうか?』という見方をしてはいけないと思う。政治というものは基本的には国家間、自治体間、業界間の欲望の分配の場。
求められるのは世界、国内全体のバランスを考えてくれる人だろう。
昨日、腸内フローラに関する番組を見たのだが、腸内細菌には、善玉、悪玉、日和見するやつと3つに分別されてるそうで、それらのバランスが大事ということだった。
つまり悪玉だって必要だと。全然詳しくないので、何をもって善悪と分けているのかさえ知らないけど。
でも、悪玉だって必要だと聞くと、ちょっと気が楽になるのは私だけなのか?
1ミリの100分の1程度の腸内細菌でさえバランス取って生きてるのに宗教戦争に明け暮れる人間ってなんて愚かなんだろう。
実は歯周病の研究の最前線でも同じようなことが言われている。
Dysbiosysといって、700種あまりの細菌叢のバランスの破綻が歯周病の引き金になると言われている。腸内と口腔内で同様にバランスが問題とされていることは興味深い。
農機具、工具、楽器等、最近はバランスや中庸が重要だと思わされる事が多い。
RNA解析の技術はどんどん進歩してるらしいので、頭脳明晰な先生と高性能コンピュータがこれから素晴らしい発見をしてくれるはずと期待している。