若い頃からコブ斜面に入り転倒に転倒を重ね続けた結果、還暦過ぎてあんまり派手なコケ方をしなくなりました。
色んなスポーツをつついてきたけれど、スキーほど恐怖心がパフォーマンスにもろに響く競技もないように思います。
コブ斜面で転倒すると、予測のつかない体の強打、捻りがかかり、それらを経験してコブを上から見下ろすといろんなネガティブな想像をしてしまいます。
その恐怖心に負けている限り体が後傾して必ずコブにはじかれてしまいます。
では恐怖心に勝つにはどうしたら良いのでしょう?
それは、 数 コブに入るしかないのです。
大怪我をせぬよう、命がけのスタントマンになったつもりで集中力を高めます。
足が開くと脛骨ボッキリだってありうるので足は閉じて、、足を閉じてさえいれば吹っ飛んでもたいていはどこかの打撲ですむ、でしょうおそらく。
(去年ふくらはぎの肉離れをおこしたことは今思いだしました。)
そして、何度も転倒をしているうちに、転倒もコブも怖くなくなるのです。
歳のせいで鈍くなったり投げやりになってきただけかもしれませんが。
恐怖に打ち勝った達成感、満足感は他に変えられないものだし、一つ一つ形の違うコブに瞬時に対応したり、吹っ飛ばされたりするのが本当に面白いのです。