ダウンタウンブギウギバンドの『知らずしらずのうちに』をコピーしようとして初めて気がついた。中学校の頃から聞いていたけれど。
竜童さんの声とギターソロばかり聞いていたのだが、なんとほとんど一貫して優しいストリングスが入っていた。
まるで一本気な職人肌の大工か左官の、たまに酒飲んで暴れてかえってくる旦那に優しくよりそう割烹着の昭和の従順な妻のよう。
形容詞入れすぎた。白鯨かい。
竜童さんのボーカルが終わった終盤のストリングスは特にせつなくて泣ける。
『何でこんなにわからなくなるまで飲んじゃうのよ~。』と言いながら妻が介抱しているように私には聞こえる。
ここまで言うともう読んでる人がいたら気が触れたかと不安になるレベルだがまだ続く。
旦那は妻の言うことは聞かず、ひたすらペンタトニックをガチャガチャ弾きまくり、ろくにコードトーンを伸ばしてくれない。なのに妻は最後までひたすら優しく付き添う。
令和にはウケないなこの曲は。
ホテルカリフォルニアだって、最後は奥さん(コード進行)にべったり。
ハイウェイスターだって基本奥さん(コード進行)に従っている。
リッチーは風貌に似合わず女性に弱く、育ちも案外良いことがうかがわれる。
それに比べたらクラプトンなんか育ちが悪い。コード進行なんて聞いてるのか?
と、こんな調子の超くだらない話を子供たちに聞かせて育てたから、子供たちは私の話を全く聞かないとても良い子に育った。
本当に良かった。