最近博多の楽器店に入ったら、中古でも購入時の倍の価格がついていてビックリ。
で、久しぶりに手入れをしました。
下手で、特にリズム感が絶望的にないので本当はこの方向に時間やエネルギーをかけない方が良いのでしょうが、好きなものはしょうがない。
アコギはイーグルス再結成の時に中古の安物を手に入れて、その後このギターを店で鳴らして、豊かに響きわたる鈴の音のような高音に驚き購入。
左は店で単音を伸ばすと、3方向に違う音が飛んで行く感じがしたのです。
良い意味で老婆の歌うブルースのイメージ。
例えばジミーペイジのハートブレーカーの音。安っぽいトランジスタ音が、ホワンホワンした真空管アンプからでてくるアレです。レスポールじゃなくてテレキャスターかもですが。
懐かしくて欲しくなり購入しました。
リズム感がないだけに音色にこだわりがあるようです。
あんまり澄んだ音は好きではなく、かすれたような何か混ざったような音に惹かれます。軽くディストーションが効いてる感じでしょうか。
母親がボロ声だったのが影響してるんですかね?関係ないか。
『倍音』、『豊かな倍音』とかいう表現は知っていましたが、最近本を読んだら2倍音、3倍音、4倍音・・・とあるそうです。
2倍音は1オクターブ上、3倍音は完全5度つまりドとソの関係、で何倍音かには完全3度つまりドとミの関係まであるそうで。
一つ音を出しただけでドミソのメジャートライアドが鳴ってるというのです。
そして、エレクトリックギターなら、ボディの綺麗な共鳴に加えて金属部分も共鳴する。ピックアップなんか重要な集音部分なのにブラブラしてるし。
これらの金属部分は綺麗な整数倍の共鳴をしないそうで、これを非整数次倍音というそうです。
つまり滅茶苦茶な響きですかね。
この滅茶苦茶な響きが私を引き付けてるのかもしれません。
歪んだ音が好きなのは私の性格がひねくれているからだとずっと思っていましたが、
子供の頃に聞いていた母のボロ声や、青春時代に聞いたレスポールサウンドにいつまでも愛着があるのかもしれません。