上の本を手に取ってレジに向かう途中、チラと横目で見て驚愕。
なんと養老先生と伊集院静さんの対話!!
話が噛み合うのか?いったいあの孤高の哲学者みたいな人と、女性にモテるということを追求したようなダンディーがいったい何を話すのか?
で、老眼をこらしてよく見ると光さんの方でした。
深いけれど楽しい、何度も読み返したい本でした。
養老先生は途轍もなく偉い人だと思っているし、視点のあまりの違いに驚くことばかりです。でも、養老先生はある意味ではずーっと養老先生をやっている人。
伊集院さんは後述のズレに苦しんで中身を築いてきた人、温かみを感じる、居るとホッとするような魅力を持った人だと思っています。
伊集院光さんは初めはテレビで大騒ぎするキャラとしか見ていなかったのですが、トーク番組を見るたびに魅力を感じていました。こんな中身を感じる人、少ないと思います。ラジオも面白いのでしょう、きっと。
中身と言えば、最近、岡田斗司夫さんのYou Tubeで、中身とは何かというテーマで話されていました。
それは、ありたい状態と現実の状態のズレから始まると。
そこでいかに格闘するか対処するかによって味、中身ができてゆくというような内容だったかと思います。この解釈に自信はありません。
樺沢紫苑先生のYou Tube動画で、全く反対の理解をしていたりして、誤解したコメントがすごく多い。本を読んで読解力を上げろ、アウトプットのトレーニングをしなさいとありました。私も人生を通して本を読めと言われ続けた人間です。
ズレという言葉を二人の対談でも、岡田さんも使っていましたが、逆境と言い換えたら狭いしベタになるんですかね。
養老先生は世間との折り合いについて、徹底的に戦えば戦争となり敗北するとか長期ゲリラ戦になると言う。そこには諦めのニュアンスを感じる。
でも、上の画像の『国民の違和感は9割正しい 堤未果』では市民だって戦える、諦めるなと言っています。
『世界のニュースを日本人は何も知らない 谷本真由美』ではシンプルさ、真摯さ、熱意、正直さが世界を動かすとあります。
彼女たちは、「一人では何もできないだろう、派閥を作らなければ何も動かないぞ。」という老獪政治家とは正反対です。
養老先生はご自分で半分死んでると言っている方。
彼女達は違います。
『古い船を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう』という中学生の時聞いた吉田拓郎の歌を思い出します。
私ももっとこんな若い人たちの本を読み、言う事を聞かないと本当に時代遅れになってしまうと思いました。
ただ時代遅れだけならまだしも、投票権もあり、気を付けないと若者の邪魔をする立場です。この人は、と思う若者の意見を聞いてバランスを取らないとタチの悪い抵抗勢力になるのです。この抵抗勢力の輪にいるのは簡単で楽です。思考停止してふんぞり返っていれば良いのです。
読んでる方がいたら本当にすみません、思いついたまま書いています。
続 窓際のトットちゃんが出ています。もう、ちょっと読むとその可愛さ、面白さに大ファンになってしまいます。赤毛のアン以来でしょうか、こんな感じ。
待合室に置くと喜ばれるのはわかっているのですが、、、あまりにも良い本はすぐになくなるんですよ、悩ましいところです。